「若一調査隊」神戸・太山寺に眠る1300年の祈り
毎週水曜日のお楽しみ、読売テレビ『かんさい情報ネットten.』の人気名物コーナー「若一調査隊」。 6月24日(水)の放送は、神戸市にひっそりとたたずむ、開創からおよそ1300年という歴史を持つ天台宗の名刹「太山寺(たいさんじ)」が舞台。 神戸に二つ目の国宝が誕生した、その舞台裏に迫る特大歴史ミステリーでした。 🌉 伊川のほとりから始まる「神戸の国宝」物語 調査のスタートは、若一光司先生と坂谷ディレクターが「伊川(いかわ)」のほとりに立つシーンから。 日本最古級の民家とされる「箱木家住宅(箱木千年家)」に続いて、神戸市内にもう一つの国宝が加わったという、鳥肌もののニュースをきっかけに調査が始まります。 二人はまず、室町時代に移築された重厚な仁王門をくぐり、山号「三身山(さんしんざん)」の名の通り、豊かな山なみを仰ぎながら参道を進んでいきます。 太山寺をほとんど知らなかった坂谷Dも、門を一歩くぐった瞬間から、空気がガラリと変わったことに思わず息をのみます。 🪷 若一先生のために特別開帳!安養院庭園と国宝本堂 境内にはかつて多くの塔頭寺院が建ち並んでいましたが、現在残っているのは五つほど。 その中でも、ふだんは春と秋のごく限られた時期しか公開されない「安養院(あんよういん)」が、この日は若一調査隊のために特別拝観となりました。 静かな堂内を抜けた先に広がっていたのは、面積およそ七一坪という見事な枯池式庭園。 池の中には、蓬莱山を象徴する亀島や鶴島がバランスよく配置され、不老不死の仙人が暮らす理想郷をあらわしたとされる世界が広がります。 石や苔、一本一本の植木まで計算し尽くされた景色に、スタジオどころか画面越しのこちらまで心がすっと洗われるようでした。 石段を上がり、朱色の中門を抜けると、いよいよ今回の主役である国宝の本堂が姿を現します。 太山寺の本堂は、鎌倉時代に建立されたのち、一度大火で焼失したものの、1285年に再建された大規模な仏堂で、和様と禅宗様(唐様)の建築技術が絶妙に折衷された造りが特徴です。 若一先生の解説によると、当時腕利きだった二人の大工棟梁が、それぞれの技術とプライドをぶつけ合うようにして一つの本堂を仕上げたのだとか。 内部は、多くの参拝者が入れるよう外陣が広く取られ、その奥には大日如来坐像が厳かに鎮座。 見上...